東京大学横山研究室

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グループA Diary Day2 (9/6)

今日は様々な分野の研究者の方からお話を聞き、これらのお話がこれからの旅の領域横断的な学びに繋がっていくことを実感しました。

最初の講義は、自然災害についてでした。まず私たちは、自然災害が人間の生活に与える影響と、自然災害が人間に与える潜在的な脅威をどのように測定するかについて話し合いました。そして、宇宙天気という耳慣れない自然災害を学びました。この自然災害の認知度の低さに驚き、その原因についても話し合いました。その結果、宇宙天気が身近でないこと・天文学という限られた分野であること・発生の予測が不可能なため、一般の人にリスクを伝えることが難しいことが原因として挙げられました。そこで、昨日Grant先生がおっしゃっていた、「なぜ・どのように」という方法で一般の人々にリスクを説明することができるのではないかと考えました。

2つ目の講演では、漁業が行われている海の環境を調査・管理する上で、地元の人々と協力することの重要性について学びました。地域の人々と協力してデータを作成することで、漁業関係者自身が当事者意識を持つことができるのだと感じました。オーストラリアの学生たちは、このように地域性を重視していくことは、先住民の人々に敬意を払いながらともに活動していく際にも役立つのではないかと考えていました。

続いて、Stephen先生と新里忠也先生から、自然災害の古気候とサンゴ礁の研究についてのお話を伺いました。日本における地質災害の長年の歴史を理解することは、将来的に行動する上でも重要でしょう。古気候の研究は初めて聞くものもありましたが、地質災害を多角的に理解することが重要であることを実感しました。

サンゴ礁の講義では、これから訪問するいくつかの場所の生物多様性について、さらに詳しく知ることができました。サンゴが複雑な生態系を支えていることに驚き、また、オーストラリアと日本の文化や経済にとってサンゴが重要であると感じました。私たち人間がサンゴ礁に与える影響と、その被害を最小限に抑えるための方法についても考えさせられました。

4つ目の講義ではコロナウイルスの流行による経済的影響を緩和するために実施された様々な政策に焦点を当てましたが、これは他の多様な自然災害に適用することができると考えました。私たちがこれから訪問する災害の現場は、これまでに多大な費用と復興努力を必要とし、また今も必要とし続けています。特に東日本大震災で被害を受けたインフラを修復する際には、政府の果たすべき役割は大きいのだろうと考えました。日本政府は、コロナウイルス対応における事業継続のための一括交付金と同様に、直接的に資金を供給することによって被災した地域を支援することができると思います。加えて、将来同じ規模の被害が発生することを防ぐための防潮堤の建設や、地震や津波に強い建築物の再建など、インフラを強化することでも支援できるでしょう。

この日の最後の講義では、「意識を持った人工知能(CAA)」について扱われていました。この講義を通して、私たちは耳慣れない題材について批判的な視点を持って考察することができました。また、リスクコミュニケーションや将来の災害に対する備えについて、興味深い問いが投げかけられたと思います。富士通を訪れ、彼らがAIを使ってどのようにリスクを予測し、軽減しているのか、さらに詳しく調べてみたいと思っています。

               

Yokoyama Lab,
Atmosphere and Ocean Research Institute,
The University of Tokyo

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