グループC Diary Day9 (9/14)
今日は鳴沢の青木ヶ原溶岩と溶岩樹形、そして西湖こうもり穴を訪れた。我々は、溶岩樹形の地域が、特別天然記念物に指定される前は採掘場であった事に興味を抱いた。
班員の中には、溶岩流が木の周りを囲み、木を炭化することに魅了された人がいた。溶岩流の中には、木が存在した場所を示す穴が残る。木が炭化した物は年代測定によって溶岩流の年代を定めることができるのも大変面白かった。しかし、これは木の幹が示す年代が正確でない可能性もあるため、周辺の湖底の溶岩などの年代と合わせて調査する必要がある。さらに木の種類や位置を特定できるため、過去の生態系を再構築し、地球環境を考察することができると学んだ。
コウモリ穴では溶岩洞窟の成因や特徴について学んだ。特徴的だったのは、洞窟を最後に流れた溶岩が冷えて固まった縄状溶岩が見られたことである。また秋芳洞などの石灰岩が浸食されてできた洞窟と比較した際、溶岩洞窟の底には、角ばった岩石や縄状溶岩が鮮明に残っており、地下水の影響をあまり受けていないことが読み取れた。
この二つを比較した際、溶岩樹形は運動場の横に潜まった状態で展示されていたのに対し、溶岩洞窟は観光資源として運営されていると感じた班員もいた。特に、コウモリ洞窟は、コウモリを守るために、一部の地区を保護地区として指定しており、これは保護活動として好ましい状態であると考えた。
また溶岩洞窟の展示には一部、誤解を生じさせる展示があった。そのため、展示は完全に100%科学的に正しくあるべきかどうかについて熱い議論がなされた。来場者に強い印象を残すのか、それとも科学的正しさを追求するかは難しい選択であると感じた。
また、コウモリ穴付近の博物館では、クニマスや富士山における砂防対策について学ぶことができた。特に印象的だったのは富士山の大沢崩れの100年後の姿を表す展示や、富士山は一見あまり土砂災害の対策が取られていないように見えるが、それは砂防堰堤を土などで覆って景観に配慮しているからだと述べる展示だった。