東京大学横山研究室

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グループB Diary Day8 (9/13)

今日は丸一日を宝永山登山で過ごしました。その道中、バスが急勾配の富 士スカイラインを登っていくごとに、次第に霧がその坂の上方から下ってく る様子が見えるようになり、標高の高い場所へこのバスが向かっていること を感じました。富士宮口五合目から登り始めましたが、その直後にガイダン スがありました。噴火によって生じた地表の裂け目に関するものでした。霧 がちの天気でしたが、遠くにそれを視認することができました。少し登る と、今度は溶岩に含まれる鉄分が熱を持った状態で空気に曝露されたことに より、酸化したことで現れた赤色の岩石についての説明がありました。この 後にも、ラグビーボール状の火山弾について、弾道を描いている最中に形成 されたという説明や、表面のパン状の亀裂についての説明を受けましたが、 今日の説明や昨日の講義なしでは、これらのことについて気に留めることな く通り過ぎていただろうと思うので、知識を得ることによって目に映るもの の捉え方が変わる一つの例であるように感じました。

宝永山頂に到達し、小走りで御殿場口に向かいながら大砂走りで ANU 生 から、オーストラリアはその茫漠とした国土の大半が平原で構成されてい て、山はあっても赤土で覆われ植生の乏しいものであるということを聞きま した。日本では、山といえば当然のように緑色の土地の盛り上がりを思い浮 かべますが、オーストラリアでは赤いものを思い浮かべるのだろうと考える と興味深く思いました。大砂走りでは大量の石や砂が靴の中に入ってきまし たが、普段目にする砂や石であれば靴をひっくり返し、中に入ったそれらを 外に出せば問題は解決しますが、今日はそのようにはいかず、中に入ったも のを出しても足や靴の内部に黒色の汚れが残りました。これは火山特有の内 部に空泡を多数含んだ脆い軽石様の石や砂が靴の中で砕け、微細な粉となっ て足や靴に付着したものであろうと考え、このような点からも火山における 石の特徴が見て取れました。

               

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